きれいごと

「努力すれば夢は叶う」

「辛いときも笑っていればいいことあるから」

「涙の数だけ強くなれるよ」

 きれいごと。

 小学生の頃は、こんなことを言われて、素直に「そうなんだ!」って思っていたのに、中学生、高校生になってから「きれいごと。くだらねえ」とか思うようになった。

 小学生の頃は聴きまくっていた、GReeeeNファンキーモンキーベイビーズ、ゆず、とかそういった「きれいごと」ばかり言うアーティスト、いつからか聴かなくなっていた。

 でも、きれいごとっていいよね。

 最近はそう思うようになった。

 斜に構えたところで、何も得られないことに気付いたからかな?

 他人とは違うって思いながら、いつか何者かになれるとそう信じていただけのあの頃の自分。プライドだけ高くて、でも、行動には起こせず、周りに合わせて生きていた自分。自分の能力を過信していた自分。

 しょーもねえ自分。

 しょーもねえ。

 

 きれいごと、って心を洗ってくれる。

 昔の自分を思い出させてくれる。

 

 そんな中でも、「きれいごと」の最たるものだと思っている「ドラえもん」という作品。

 のび太がおばあちゃんに会う話

 未来ののび太が今ののび太に会いに来る話

 ドラえもんが過去に戻る話

 

 今見たらきっと泣くと思う。

 いや、きっと、やなく、絶対、やな

 

 てか、涙腺弱いんやからな自分

 そんな自分が「アンチきれいごと」マンなれるわけないやん。