第166回直木賞予想

今週、166回芥川賞直木賞の候補作が発表されるということで!

候補作の予想をしてみようと思います。

もちろん全部読んでません。

全部読んでないのに候補作の予想をするという蛮行をどうか許してください。

 

予想①

一穂ミチ『パラソルでパラシュート』

 

一穂ミチさんといえば、前回『スモールワールズ』で候補作にあがりましたね。

BL作家としてしばらく活動をしていた作家さんで、どういった評価が下されるのか心配でしたが、けっこう好評だったそうです。『スモールワールズ』は持っています。BLの形も影もない、読みやすい小説でした。「魔王の帰還」はとても笑わせていただきました。

今回も一穂さんの作品が候補にあがるのではないかと推測しています。

 

予想②

今村翔吾『塞王の楯』

 

今村翔吾さんといえば、第160回直木賞候補作『童の神』、第163回直木賞候補作『じんかん』と二度候補にあがっています。さらに『八本目の槍』で吉川英治文学新人賞を受賞されていますし、『じんかん』で山田風太郎賞を受賞されています。そんなふうにめきめきと頭角をあらわしている作家さんで、選考委員の受けも大変いいということで、受賞されるのではないか? と思っています。

 

予想③

早見和真『笑うマトリョーシカ

 

早見和真さんってわりと文学賞と無縁の人だと思っていたんだけど、『ザ・ロイヤルファミリー』で山本周五郎賞を受賞している。早見さんの作品といえば『イノセント・デイズ』だろう。私も読んだが、とても軽く読めた。テーマはけっこう重いのに。でも、それもけっこう前の作品。だからここ最近の早見さんの作品は目を通していないため、適当なことは言えない。山本周五郎賞を受賞されているくらいだから、実力派になりつつあるということだろう。しかし、直木賞候補にあがったことは一度もない。今回であがるか?

 

予想④

葉真中顕『灼熱』

 

葉真中さんといえば、吉川英治文学新人賞で二度候補にあがっている。選考委員からの評価はあまり芳しくない。

だが、本書のあらすじを読むと、「沖縄生まれの勇と、日系二世のトキオ。一九三四年、日本から最も遠いブラジルで出会った二人は、かけがえのない友となるが……。第二次世界大戦後、異郷の地で日本移民を二分し、多数の死者を出した「勝ち負け抗争」。共に助け合ってきた人々を駆り立てた熱の正体とは。分断が加速する現代に問う、圧倒的巨篇。」と、壮大。クライムノベル。前回、佐藤究『テスカトリポカ』が直木賞受賞したこともあり、候補としてあがるのは何もおかしくないだろう。

 

予想⑤

米澤穂信『黒牢城』

 

山田風太郎賞受賞作。

『インシミテル』とか『氷菓』の作者で、文芸よりかと思えば、なんと歴史×ミステリーのハイブリッド! こりゃ受けるわって作品。読んでないんだけどね。直木賞候補に最後にあがったのが、2015年だから、もし候補にあがれば6年越しのリベンジができそう。

 

予想⑥

小田雅久仁『残月記』

 

ごめん、存じ上げない方!

でも、今までかなりネームバリューのある方たちなのでここはひとつ伏兵をって感じで。

評価の高い作品だそうで、直木賞候補にあがるかも?

(同じ伏兵という意味で『同志少女よ、敵を討て』(逢坂冬馬)の線も?)

 

ほかにも貫井徳郎の『邯鄲の島遥かなり』とか柚月裕子の『ミカエルの鼓動』も候補作としてあがりそうかなって思ったけど、数打ちゃ当たる戦法はあまり好きじゃないので、以上の6作にとどめる。果たしてどうだろうか?

 

ついでに芥川賞の方も予想

 

乗代雄介『皆のあらばしり

砂川文次『ブラックボックス

島口大樹『オン・ザ・プラネット』

松尾スズキ『矢印』

永井みみ『ミシンと金魚』

李龍徳『石を黙らせて』

 

いろんな方の予想の継ぎはぎです。

乗代さん、砂川さん、松尾さん、李さんは存じ上げてますが、それ以外のご両人は存じ上げない。

すみません。