雨の中、小さな穴を見つけた

雨の中、小さな穴を見つけた

僕はその中に入った

そこに虫の警察官がいた

今宵は祭りだ

警察官はいった

僕は彼を無視し、穴の先に向かった

そこにはごみ収集車があった

ごみ収集車はしゃべった

夢の中をスケッチせよ

僕はごみ収集車も無視した

穴の一番奥にたどり着いた

そこに顔のない妖精がいた

不甲斐ないから、汁を舐める

不甲斐ないから、汁を舐める

不甲斐ないから、汁を舐める

と、妖精はいう

妖精は僕に猫をくれた

しかし、それは猫ではなかった

だが、猫だった

不甲斐ないから、汁を舐める

不甲斐ないから、汁を舐める

不甲斐ないから、汁を舐める

地球儀が生えた

向日葵も生えた

無機質どもは歌い始めた

不甲斐ないから、汁を舐める

不甲斐ないから、汁を舐める

地球儀は割れた

向日葵は枯れた

妖精は死んだ

不甲斐ないから、汁を舐める

僕は歌った

歌うべき者がいなくなったら、それは引き継がねばならない

自然の摂理だろう?

不甲斐ないから、空を眺めた

あ、ここは穴の中だった

槍が天井から降りてきた

不甲斐ないから

猫でもない猫が、乱杭歯をむき出しに

 

笑う