2020-01-01から1年間の記事一覧

現実と虚構の間を揺れ動く

最近流行りの『鬼滅の刃』『チェンソーマン』。 ああいった作品の共通点は「人vs.人ならざる者」という構図があるということだ。 (今、私がこうやって文章を書いているのは、ちょうど『ブレードランナー2049』を見終えた直後のこと。) 面白いストーリーの…

平田オリザ『22世紀を見る君たちへ これからを生きるための「練習問題」』

本書『22世紀を見る君たちへ』は、そのタイトルに惹かれたのだが、内容のほとんどが「大学入試」についてだった。 うーん、思った内容とはちょっと違っていたが、収穫もあった。 1.生徒の本質をつかむ試験 2.対話的な学びとは 3.最後に 1.生徒の本質をつかむ…

話題作りだとかどうとか

芥川賞候補に クリープハイプの尾崎世界観さん、 直木賞候補に NEWSの加藤シゲアキさんの名前が挙がった。 話題作りだとかどうとか言っている輩がいる。 尾崎世界観さんについて。私がつい最近読んだ文庫本、町屋良平さんの「青が破れる」にて尾崎世界観さん…

阿部共実『月曜日の友達』

月曜日の友達 これはもはや文学だ。 『月曜日の友達』 私は、あまり漫画を読まない。 昔はけっこう読んでいたが、最近はまったくだ。 こんなことを言っては何だが、バトル系の漫画はまず読まない。 面白いと感じないわけではない。実際、『鬼滅の刃』を読ん…

不変システム

何というか 個々の努力で変えられないものってあるよね。 システムとか だから、よく、新書とかで システムを根底から変えろ みたいな主張を 我々にされるが うーん? 我々は個々の努力しかできないんだから システムのことを言われてもってなる でも、シス…

内田樹『下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち』

子どもたちが勉強をしなくなっている。 一概にそう言ってしまうのはよくないかもしれない。 勉強をする子どもたちもいるし、勉強をしない子どもたちもいる。 PISA(学習到達度調査)のデータを参照する。 PISAとはOECD(経済協力開発機構)加盟国を中心とし…

宇佐見りん『推し、燃ゆ』

小説は相変わらず読み続けている。 基本的には読んで、「ハイ終わり!」、で、自分の中に残るものを感じて、若干の余韻を楽しみ、次の本を選ぶ。(小説なぞ、そういうものではあるまいか。だから、最近、授業で小説をチャート化して教えることが苦痛に感じる…

プレゼン

プレゼン 前で発表 がんばろうって気持ちが強くなる いい発表ができるよう 準備する 用意周到に 準備する あの時の熱は、どこに? 授業と それは 違う だから、発生源の 熱の 性質は違 うもの だよね しんど い しんどいよね

気のせいかも

頑張る人が映る MV いつも「頑張る」シーンは ダイジェスト 悩みは具体的なのに 頑張るシーンは抽象 頑張るきっかけは具体的なのに 頑張るシーンは抽象 そんなふうに感じてしまう 偏執的な見方でしょうか

お客様化

これ、自分自身もそうなんだけど 受け取ることが当たり前になってしまう、いわゆるお客様化が世間で進んでる気がする。 例えば、コンビニがあるのが当たり前、教育を受けるのが当たり前、悪いやつに金品盗まれたらまず110番に電話するのが当たり前。 我々は…

池上彰『なんのために学ぶのか』

高校までの教育と、大学の教育の違いとは何か。 学習者のことを、小学生は「児童」、中・高校は「生徒」、大学に入ると「学生」と呼ぶ。 小・中・高の教育は文部科学省が定めた学習指導要領に基づいて行われる。 教科書は出版する教科書会社は異なれど、どれ…

方がいい

友達が多い方がいい。 休みの日はどこかへ出かけた方がいい。 写真をいっぱい残しておいた方がいい。 そんな世間の「方がいい」という声に、私は惑わされているみたいだ。 その「方がいい」が義務のように思えて、それができていないと、人間として致命的な…

宮口幸治『ケーキの切れない非行少年たち』

なぜ非行に走ってしまうのか? 私たちの常識では考えられない行動を起こす非行少年。 彼ら、彼女らはどうして非行に走ってしまうのか? いまや漫画化されている本書だが、遅ればせながら読ませていただいた。 で、読み終わったのでいろいろ書いていこうと思…

スーザン・ケイン『内向型人間のすごい力』

私は内向型人間だ。 これは間違いない。 あまり友人は多くない。 休日出かけることも少ないし、自分から誰か誘うってことも少ない。 そんな自分に嫌気が差すことがよくあるのだが、その理由は社会が外向型人間向けにつくられているからだろう。 だから、内向…

なぜやらないのか

例えば、目の前に倒れてる人がいるとする。 私は、腹痛だろうか? 大丈夫かな? 大丈夫ですか?って言われるの嫌じゃないかな? とか考えるだろう。 そんな沈思の時間はいらないから、さっさと声をかけろや そう思われるかもしれない いや、これは私の沈思を…

D・カーネギー『話し方入門』

私は話すのが苦手である。 なぜみんな滔々と言葉を話すことができるのか不思議だ。 私は誰かと会話し終えたら、こう言っておけばよかったとか、あれは言わなくてよかったな、とか一人反省会をする。なんであんなことを言ったんだろう? と後悔することがしば…

正体について

……霧に充ちた森の中を悲哀と憤怒が渾然一体になった状態の僕は走る……あれは過去の僕だ……ああ、過去の僕はそそり立つ崖に向かって走っているよ……断崖絶壁……まさか登るんじゃないだろうね……ああ、過去の僕は止まったよ……うん? 誰か崖を登っているようだ……ああ…

「自分とは何か」をめぐる哲学

自分とは何だろうか? ジャルジャルが好きなんで、【JARUJARUTOWER】のネタのタネから動画をもってきた。 以下の動画だ。 おじさん(後藤さん)は「高校生ぐらいのときは、私、二、三(の顔)を使いまわしていましたよ。社会人になって一つ増えました。八つ…

武田友紀『繊細さんの本』

バーナム効果という言葉がある。 星座占いとか血液型占いなどで「当たってる!」とかいったふうに思ってしまうあの現象である。そもそもそういった性格診断は誰にでも該当するようなあいまいな書かれ方がされているので、「当たってる!」と思うのは当然なの…

落合陽一『働き方5.0~これからの世界をつくる仲間たちへ』

『羅生門』を読む。 感想。 人間のエゴを感じた。 使い古された感想だ。 老婆にも正義があり、下人にも正義がある。正義はひとつではないことを知った。 これまた使い古した感想だ。 じゃあ、使い古されていない感想って何だよ。 YouTubeを始める。 メントス…

問題をつくり問題視する

タイトルに書いてある通り、 問題をつくり問題視する これほど厄介なことはない。 zoomでの会議にマナー講師がマナーを定め、◯◯しなさいと言い始めたそうだ。 言ったもん勝ちやな 会議だって、特に開く理由がなくても無理矢理問題を捻出し、議論することだっ…

アマゾンレビュー

アマゾンレビュー星1つ アマゾンレビュー星5つ 前者は盲目的に批判し 後者は盲目的に褒める だから私が参考にするのは 星2〜星4 いい点悪い点それぞれ書いてくれてる。

分断思考も悪くない?

文系と理系 それぞれの特徴を挙げる 【文系】 国語得意 数学苦手 小説読みがち 営業職就きがち 明るい 勉強してない 【理系】 国語に無関心 数学得意 論文読みがち 研究職選びがち 暗い 勉強ばかり 偏見もいいとこだ まあ、今回何がいいたいかというと、文系…

Think clearly④

13.ものごとを全体的にとらえよう 人生における特定の要素だけに意識を集中させると、その要素が人生に与える影響を大きく見積もりすぎてしまう。このフォーカス・イリュージョンに惑わされることなく、拡大レンズをもって、ものごとを全体的にとらえよう。 …

雨の中、小さな穴を見つけた

雨の中、小さな穴を見つけた 僕はその中に入った そこに虫の警察官がいた 今宵は祭りだ 警察官はいった 僕は彼を無視し、穴の先に向かった そこにはごみ収集車があった ごみ収集車はしゃべった 夢の中をスケッチせよ 僕はごみ収集車も無視した 穴の一番奥に…

文字の集合体

現代社会、エネルギーを使うのはリアルだけでいいでしょ。 SNSで発信したメッセージで、面倒を引き起こすくらいなら、綺麗な海を見て、美味しいごはん食べる方が何倍もいいでしょ。 SNSなんてただの文字の集合体。 解体すれば、そこに意味はなくなる。 意味…

上田岳弘『ニムロッド』

ビットコインはナカモトサトシという謎の人物によって投稿された論文に基づき、2009年に運用が開始されたインターネット上で取引や新規発行ができる仮想通過のことだ。政府や中央銀行に管理されず、発行元がいないというのが大きな特徴だ。 まあ、ビットコイ…

細谷功『「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問』

早速だが、上の図を見ていただきたい。 「人間の知的能力と知の発展モデル」だ。 「横軸」は知識や情報の量的な拡大で、幅が広くなればなるほど知識や情報の量が増加していることを意味している。 「縦軸」は具体と抽象の軸で下から上に抽象度が上がっている…

三浦春馬さんの訃報を受けて

三浦春馬さんの訃報。 俺は別に三浦春馬さんに詳しいわけではない。 ただ映画「永遠の0」に出演していた方とかそれくらいのことしか知らない。 でも、ひとりの有名な俳優が自殺をしたという事実に、とてつもない悲哀を感じた。 喪失感を覚えている。 今まで…

佐藤博志『クリエイティブな教師になろう:これからの教師像と5つの視点』

今回はただ本書の中で、共感を示したところや大事だなと思ったところをそのまま抜き出しているだけで、実質手抜きである。 ・未来予測と教育 未来予測と教育学は密接に関連している。 教師は未来社会をイメージし、その社会で個々人がそれぞれの持ち味を活か…