話題作りだとかどうとか
芥川賞候補に
直木賞候補に
NEWSの加藤シゲアキさんの名前が挙がった。
話題作りだとかどうとか言っている輩がいる。
尾崎世界観さんについて。私がつい最近読んだ文庫本、町屋良平さんの「青が破れる」にて尾崎世界観さんの町屋さんの対談が載ってあった。きっと、純文学がお好きだったのだろう。
そして、今回候補となった「母影」。バンド活動の傍ら執筆活動を行い、ひとつの小説を完成させた。これは素晴らしいことだと思う。
加藤シゲアキさんについて、加藤さんは2012年に出した「ピンクとグレー」から2020年に至るまで6作品世に送り出している。ジャニーズと執筆活動を両立させているのは純粋にすごいと思う。
話題作りがどうとか言われる。
純粋にすげえと言ってやればいいのに。
読みもしないで批判ばかりする。
(まあ、根っから批判しようという気待ちで読もうものなら、正当な評価はできまい)
かくいう、私も読んではいないのだが。
読んでないからこその意見なのだが。
そもそも文学賞の選考委員は常に公平に選んでくれる。
話題性を考えて、有名人を受賞させることはまずない。
又吉直樹さんが記憶に新しいかもしれないが、選考委員の宮本輝さんは又吉さんの作品にこう述べた。
「受賞作に推した。この作者がいま話題のお笑い芸人であり「火花」はすでに六十万部を超えているとかはまったく関係がない。」「読み始めると、生硬な「文学的」な表現のなかに純でひたむきなものを感じ始めた。」
実際、過去にはSEKAI NO OWARIのSaoriさんが「ふたご」という作品で直木賞候補に、押切もえさんが「永遠とは違う一日」という作品で山本周五郎賞候補に選ばれたことがあるが、いずれも落選している。選考委員のなかにはSaoriさんを知らない人もいたり、押切もえさんをプッシュするマスコミにうんざりしていた人もいた。
選考委員は常に厳粛であり、公平である。
だから、尾崎世界観さん、加藤シゲアキさんが受賞しても、それは忖度なしの確かな選考だと思う。
個人的には芥川賞の方は
宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」を...とか思ってます。
あ、さっき選考委員は公平だとか、話題性を考えないとか書いたけど、
綿矢りさ、金原ひとみの若い女性のダブル受賞で世のおじさんを釣ろうとか、
阿部和重、道尾秀介、山下澄人といった何度も候補になってるんだからそろそろ受賞させようということで受賞させたりとか、
まあ、そう作為的なものは一応あったよね。
でも、最近はそういうのはあんまない気がする。
川越宗一とかゴリゴリの新人をいきなり受賞させたりしてたしね。
とか思う。文学賞マニア。