2021-01-01から1年間の記事一覧

榎本博明『教育現場は困ってる 薄っぺらな大人をつくる実学志向』

最近、いろんな教育系の新書を読んでいるのだが、筆者が小学校・中学校・高校教師というひとはいまだ見たことがない。だいたいが、大学の教授である。そのため、大学の授業をベースに教育が語られることが多い(内田樹氏とか完全にそうだ)。 だから、授業の…

森博嗣『勉強の価値』

今の自分のトレンド。 勉強に実利を求めるべきか、求めざるべきか、という問題についていろいろ考えている。 たとえば、古典をなぜ学ぶのか? という問題について。 実利という面では、学ぶ意義は見いだせない。 だが、国語教育という面から語ると必要不可欠…

内田樹『街場の教育論』

はい、前置きなしにいきなりはじめます。 第一講 教育論の落とし穴 第二講 教育はビジネスではない。 第三講 キャンパスとメンター 第四講 「学位工場」とアレクディテーション 第五講 コミュニケーションの教育 第六講 葛藤させる人 第7講 踊れ、踊り続け…

実利としての学習

学校現場は、古典いらないからプログラミングとか確定申告書の書き方とか社会に役立つ知識を教えろ。 そんな意見を聞いた。 古典を蔑ろにする国に未来はない、という意見もどこかで見たし、文学よりも論理が優先されるなんておかしい、という意見も本で見た…

エンタメ化

吉川英治文学新人賞 ここ最近の候補作見る限り、文学さがどんどん消えてってる気がする。 不満じゃないよ。 ただ、今回の候補作見て、そう思っただけ。 野崎まど とか 武田綾乃 とか つい最近だと 相沢沙呼 とか 三秋縋 とか 文学というよりライト文芸的なジ…

藤岡陽子『いつまでも白い羽根』

「ネタバレ」があるので、ご注意を。 乃木坂の与田ちゃんのカバーにつられてかった作品。 内容が内容なだけに(看護学生の話)読むことはないだろうと思いながら、一年半くらい積読状態になっていたが、三週間前に読み始め、そこからは一気呵成。 あらすじ …

菅野仁『友だち幻想』

友だちのつくり方が判らない。 ほんとうに判らない。 判らなかった、ではなく、判らない。 今も判らない。 私はあまり友だちがいない。 小学校、中学校はけっこう友だちがいた。部活、クラス関係なく。 しかし、高校生になって、部活以外での友だちはあまり…

2021年が来ましたので

自分はこれから何をしたいか。 判らないままここまで来た、そしたら年が明けた。 このまま歩いて行けば、自然と行きつく場所があるのか? さて、そろそろ腹をくくらないといけない。2021年。 自分は文字を書くことが好きだ。 文字を読むことが好きだ。 紡が…