徒然

やるしかないから

朝井リョウの『何者』でも出てきたことなんだけど、他人を俯瞰的に批判したりするのは簡単なんだけど、いざ自分の番になったら何もできないってのはサイコーにダサい。 同じように社会批判なんていくらでもできるんだけど、かといっていくら批判したところで…

書くことの虚しさ

ここにどれだけ能弁に世の中の事象を書き出し、問題点を指摘しようが、 ここにどれだけ饒舌に自他への警鐘を鳴らし、生きることへの戒めを記そうが、 ここにどれだけ流暢に自分の趣味嗜好を書き連ね、自己満足に浸ろうが、 最後に残るのは虚しさだったりする…

沈殿を見よ

カルガモの親は子を殺すことがある。 トリビアの泉みたいな書き方をしたが、事実だ。 YouTubeで検索をかけたらヒットする。けっこうショック。 種の存続のために必要な行為だというが、実際、それを目の当たりにしたら衝撃だろう。 しかし、それはあくまで人…

21世紀を生きる 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』

昔からクレヨンしんちゃんが好きだった。 漫画は全巻持っているし、途中まで映画はすべて見ていた。 その映画の中でも大好きなのは『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』だ。 この映画ではマサオくんがバスを運転するときの覚醒シー…

多様性、再考

世間にはマイノリティーに属する人がいる。 LGBTQ、アセクシャル、吃音症、場面緘黙症、発達障害、ひとより繊細な「HSP」、字を書くのが苦手だという「ディスレクシア」、万引きがやめられない「クレプトマニア」 こういった人たちは世間的に理解さ…

『舞姫』『普請中』はなぜ書かれたか ~エリーゼという女性をめぐって~(大学のレポートで提出したもの)

『舞姫』『普請中』はなぜ書かれたか ~エリーゼという女性をめぐって~ 1. はじめに 『舞姫』は、一八九〇年一月、『国民之友』に、『普請中』は、一九一〇年六月、『三田文学』に発表された小説である。『舞姫』は鴎外の代表作と言ってよい作品である。そ…

「それはそれ。これはこれ」

最近、物騒な事件が多い。 ハロウィンの日に起きた地下鉄でのジョーカー事件、北新地のビルの放火、舞洲での倉庫の放火、共通テスト一日目に起きた切りつけ事件、立てこもり事件。 犯人たちがどういう生い立ちで、どういう思いで犯行に及んだのか。 そういっ…

それぞれの空間

本を読みすぎると、いけない。 たしかに、本を読むことで、筆者の主張をそのまま自分に内面化するのはよくないと思う。 すべての筆者の意見に対して従っているようでは、自分の根幹部分を揺るがされてしまう。 しかし、ときたまに自分の意見を代弁してくれる…

何者にもなれなかった

自分がない。 そのことに気づいたのはいつだったか。 多分、教員採用試験の面接試験に向けて自己分析を行っていたときだと思う。 自己分析。 「自分の長所・短所」「自己アピール」「ガクチカ」など、自分がどういう人間であるか、自分がどういったことを頑…

第166回直木賞予想

今週、166回芥川賞・直木賞の候補作が発表されるということで! 候補作の予想をしてみようと思います。 もちろん全部読んでません。 全部読んでないのに候補作の予想をするという蛮行をどうか許してください。 予想① 一穂ミチ『パラソルでパラシュート』 一…

正しさの享受

自分のこと正しいと思ってるんやろ! と言われたのですが、 人間誰しも自分のことを正しいと思っているはずです。 誰かにとっての正しさと誰かにとっての正しさがぶつかることで喧嘩は生じる。 だから、価値観の異なる人間同士が共存するために、お互いにと…

お悧巧さんの憂鬱

太宰治の作品でいちばん好きなのは『葉桜と魔笛』だ。 ミステリー仕掛けの、切ない物語。 好きなセリフがある。 「姉さん、あの緑のリボンで結んであった手紙を見たのでしょう? あれは、ウソ。あたし、あんまり淋しいから、おととしの秋から、ひとりであん…

池澤夏樹『スティル・ライフ』の冒頭

池澤夏樹の『スティル・ライフ』という小説。 冒頭が美しい。 この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる容器ではない。世界ときみは、二本の木が並んで立つように、どちらも寄りかかることなく、それぞれまっすぐに立っている…

傲慢な悩み

俺は比較的恵まれた家庭で生まれ、両親は仲が良く、何かしたいと言えばさせてくれるような環境の中で育ってきた。 だから、母子家庭や貧困家庭、両親が不仲といった家庭で育った子の悩みや、家族内にケアを必要とする人がいてそのケアをしなければならないヤ…

嫌味に費やすほど人生長くない

ゲーム実況者のレトルトさんの動画をよく見るんだけど、主人公モデル(八神という)がキムタクのゲーム「LOST JUDGMENT」にて、ぐっときたセリフがあった。 いろんな事情があって(人間関係)バスケ部を辞めたいという女子高生。でも、彼女は逃げて辞めるこ…

Iメッセージの発見

Fラン大学就職チャンネル (改めて名前がよくない。内容はすごいのに、名前のせいで敬遠されている気がする) 毎度毎度心に刺さる話ばかりで驚かされる。 今回ばかりは、書かねばならぬと思い、筆を下しました。 はい。 この話、ようはインフルエンサーの言…

悪い!

未成年が犯罪を犯した 未成年が悪い! 未成年は日常的に母から虐待されていた 母が悪い! 父親はあまり家に帰ることなく家事・子育てすべて母親に丸投げだった 父が悪い! 家庭環境が悪いのは近所で有名だった 近所の人が悪い! 児相が悪い! 家庭環境が悪い…

気持ち悪い、優しい世界

「桃太郎」が女の子「桃子」の紙芝居 小学生ら偏見や差別を学ぶ 桃太郎が性差による偏見の解消という理由で桃子という名前に変更され、鬼退治は野蛮であることを理由に鬼と話し合いをすることで和解を求めるストーリーに変更された。 温室、純粋培養、優しい…

直木賞候補 答え合わせ

予想は 佐藤 究『テスカトリポカ』 澤田瞳子『星落ちて、なお』 柳 広司『アンブレイカブル』 朝倉かすみ『にぎやかな落日』 呉 勝浩『おれたちの歌をうたえ』 原田マハ『リボルバー』 でしたが、 結果は、 一穂ミチさん「スモールワールズ」呉勝浩さん「お…

直木賞候補作予想

こんにちは、 文学賞オタなので 一丁前に直木賞候補作予想をします。 165回直木賞 (2021年上半期) 多分、7月15日くらいに発表されると思う。 早速ですが、予想候補作 佐藤 究『テスカトリポカ』 澤田瞳子『星落ちて、なお』 柳 広司『アンブレイカブル』 朝…

強調

このブログ内で 前に書いた内容と似た話を持ってきたり、同じ主張をしてしまっていたりするかもしれない。 しかし、よく新書でも同じ著者が同じ話をしていることはある。 ということで、このブログ内でも、そんなことがたびたび起こるだろう。 無意識にやっ…

あざとかわいい

グーの手をこすって匂いをかいでみて そう言って、相手が言うとおりにすると、 「ぶりっこ!」 …… このからかい方、知っているひといるかな? 少し前なら「ぶりっこ」は忌避される行為であったはずだ。 しかし、現在、TikTokやインスタ(少し前ならSNOWとか…

学校の役割について

私は以下のツイートを見て、違和感を感じた。 学校を「社会へ出るための訓練所」だと勘違いしている先生があまりに多い。訓練に耐えられない子どもには「社会はもっと辛いんだ」と追い詰める構図はブラック企業そのもの学校は「社会から子どもたちを守る」た…

用意しない言葉

言葉を用意しなけりゃ 語れんなら 自分の頭で 考えたよ

暗いことで人に迷惑をかける

「暗いことで人に迷惑をかけるの、やめようと思ったんだよ」 作家・中村文則は言う。 悩み苦しみつらいとき。 自然と暗くなるもの。 でも自分が暗いと周りも嫌な気になってしまう。 物語の主人公があらゆることに悩んで塞ぎ込むような性格より、元気で突き抜…

人助け

ついさっき 歩けないおばあちゃんを介抱していた中高生くらいの女の子がいた。 最終的に自分も手伝いにというか、どうしたんですか?と声かけはしたんだが、一瞬見て見ぬ振りをしようと思ってしまった。 自分は積極的に人助けをするような子供たちを認めてい…

国語の文章

シンプルに いじめ問題にかかわる文章とか 人間関係における悩みに関する文章とか 自分とは何か、といった哲学的な文章とか コミュニケーションに関する文章とか 格差社会に関する文章とか そういった文章を国語科で扱うべきでは? モアイ像がどうとか、ミロ…

つかれ

最近つかれる 1日のシューチュー力って限られてるらしぃ よけーなことに脳働かせてるあいだにもシューチュー力は消費される らしぃ とにもかくにも みんな元気?

つまらないおとな

こどもはゲームして楽しんでる おとなはゲームをしない つまんないおとな そう思われてる? おとな、つまんない?

本買いたい病

本買いたい病の患者です。どうも。 とくに買いたい本があるわけでもないのに、本屋に立ち寄ったりします。 それで、おもしろそーとか、興味あるなーって本を手に取って、気がつけばいっぱい買っちゃっているんです。 不治の病ですかね? 最近は、新書を買い…