物語
そういえば、大学の授業で小説を書く課題があったので、ブログに載せようと思う。
このとき、朝井リョウの『世界地図の下書き』を読んでいたから、その影響を強く受けていると思う。
小説を書くにあたって、いくつか案を出したことを覚えている。
まず一つ目が、「高校生の主人公が家出をし、同じく家出をした小学生と偶然出会い、いっしょに行動する。その小学生と主人公はこれからのことを思い描き、ワクワクする。しかし、小学生は親に見つかり、呆気なく帰宅させられる。ひとりぽつんと残された高校生は果てしない虚無感を覚える。」・・・という話。
もう一つが、「工廠の前にぽつねんと立つ監的哨で日本海を眺める係を務める兵と一匹の猫の物語」。主人公の兵は大の猫好きで暇潰しがてらにいろいろ遊んであげるのだが、最終的に、アッツ島で守備していた支隊に支給するコートの毛皮を得るためにその猫は無惨にも殺されるという・・・。
その両者に比べれば、温かいハートフルなお話を書いたと思う。
次のブログに載せようと思う。
あ、あと、大学の先生が宮本輝の小説で、「掏摸(すり)と写真を撮るのは似ている」といった表現があったと言っていた。説明を聞くとなるほどと思った。写真を撮るのは、「今だ!」と思えばすぐにシャッターを切る。掏摸も同じだ、というのだ。
だから、何だ? と野暮なことは言わないで欲しい。
それを聞いたとき深く感動した俺を否定することになるから。
「掏摸」で思い出したけど、中村文則の「掏摸」まだ読んでないな。
いつか読もう。