憎まれ役

よく漫画(ラノベは読まないので知らないが、小説では少ないように思う)では憎まれ役として教師がしばしば起用される。


そりゃ漫画ってのは物語を盛り上げるために対立(コンフリクト)を使い、主人公側が対立する相手と戦うことで熱い展開を繰り広げるものだが、安易に対立相手として教師を使いすぎてる気がする。教師だけでなく医師とか政治家とか権威ある者を対立相手とする傾向があるように思う。


悪者としてその教師がどう描かれているかについてだが、学歴コンプを抱いて無駄にプライドが高いとか、すぐ逆ギレするとか、体育会系で体罰上等とか、なんだろう、これが「いるわけない」なら強くて言えるのだが、これが実際いるから話が面倒になる。だが、言いたいのは、悪役の具合が極端すぎるときがあり、作者は昔教師に嫌に目にあわされたのか?と思わずいられないことがある。俺はそういうのが大嫌いだ。

というか、「子供至上主義」が気に入らない。対立相手を大人に絞って、自身の「非」を無視したり、もしくは作者が意図的に子供を純化させすぎて、対立相手の悪を際立たせたり、そういった子供への肩入れがすごい作品、大大大嫌いだ。


と、子供が読む漫画相手に何を言ってるのか。

ただ、漫画はわりと子供の人格形成に少なからず影響を与えているので、教師を悪とし非道な行為を描写し、子供が教師に正義の鉄槌を下すという学校内の勧善懲悪のフレームが彼らの中で定着してしまったら間違いなくそういった漫画のせいである。

有害図書に指定!

なんてことを言い出して、子供の自由を奪うなといわれ、老害扱いされるんだろうなと思う今日この頃。

自分が大人になったからこそ気づくことなんだろう。

そういや昔はそういった漫画を読んでスカッとしてたな。