2020-01-01から1年間の記事一覧

漠然と、考える

・刹那主義者に告ぐ いま、夢を持たない子供が多い。いや、小学生や中学生に訊けば「ユーチューバー」とか「社長」とかそういった解答は得られるが、高校生や大学生になるとそんな楽観的な解答はあまり得られまい。これは高校生や大学生になって現実を見るよ…

過去の捉え方

時間は存在しない。 だから過去も存在しない。 だから過去にとらわれる必要はない。 トラウマも存在しない。 その言葉にある人は救われる。 さて、 過去を忘れてはいけない。 過去から学ぶことがたくさんある。 過去を忘れるのは思い出を捨てるに等しい。 過…

自分の世界の狭さ

人間は自分という人間でしか生きられない。 だから、自分が今まで生きてきた範囲でしか、基本的にはものごとを語ることはできない。 だが、書物や動画などで、別の誰かの見た世界を見ることができる。だが、誰かの人生を追体験したところで、その誰かが肌身…

やりたいことを見つけるために

まず、初めに今回は以下の本を参照したことをここに述べる。 ビル・バーネット、デイブ・エヴァンス『スタンフォード式 人生デザイン講座』(ハヤカワ ノンフィクション文庫) 八木仁平『「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メ…

安易な推測

インターネット上で、簡単に評論家をきどって、あらゆるニュースについて意見を投げかけられる時代になった今、確固たる証拠もなく短絡的で安易な推測でモノを言う人が散見される。本来、書籍や新聞で書かれるような意見は、ある程度の時間をかけ、たくさん…

やりたいことリスト

やりたいことリスト ・美術館巡り (絵画を言語化) ・ファッションブランド名を覚える (ファッションセンスについては後回し) ・英語をそこそこ話せるように ・HTML&CSSの学習(ただ、何のためにそれをするのか熟考する) ・文学の教育の幅を広げるために何がで…

落合陽一『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』

『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』 以前、『日本進化論』を取り上げたが、その著者である落合陽一氏の著書だ。 zzzxxx1248.hatenablog.com 「人生100年時代」に突入した今、生き方が変わろうとしてい…

村上春樹『スプートニクの恋人』

私は村上春樹の小説を面白いと感じる人間だ。 だが、小説の内容をしっかり理解しているのかと尋ねられれば、口ごもってしまう。 そもそも、私は「ファンタジー寄りの純文学」がけっこう好きで、それこそ安部公房(『壁』とか『バベルの塔の狸』)とか芥川龍…

Think clearly③

9.幸せを台無しにするような要因を取り除こう 勝つことではなく負けないことが大事。人生のマイナス要素をはじめから避ける。何を手に入れたかではなく何を避けるか。そういったダウンサイドを取り除くことでアップサイドが見えてくる。 10.謙虚さを心がけよ…

落合陽一『日本進化論』

落合氏の肩書はすごい。 メディアアーティスト。東京大学大学院学際情報府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。筑波大学学長補佐・准教授、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授を兼務。ピクシーダストテクノロ…

HTML&CSSを始めようと

そいや、前回、初めての試みとして、Twitterを埋め込んだ。 HTML編集した。 <li> こういうの。 はてなでもできんやな。 wordpressから入って出来そうなったらはてなブログでも流用しよかな。 JavaとかJavaScriptとかPythonとかどれしよーかなーって思ってたけど</li>…

ハンス・ロスリング『FACTFULNESS』

ここ数十年間、わたしは何千もの人々に、貧困、人口、教育、エネルギーなど世界にまつわる数多くの質問をしてきた。医学生、大学教授、科学者、企業の役員、ジャーナリスト、政治家―― ほとんどみんなが間違えた。みんなが同じ勘違いをしている。本書は、事実…

「東大卒=常識知らず」思考

頭がいいやつはどこか抜けてるとか、頭がいいやつは頑固とか、頭がいいやつは常識を知らないとか、いろんな言説が飛び交っている。 私は、頭がいいのはその人が努力した結果なので、そういうふうに僻んだ思考に行き着いてしまうのは遺憾だと思う。 東大卒と…

大江健三郎『個人的な体験』

大江健三郎『個人的な体験』を読んでまず思ったのは、意外にも少年漫画的だなといったものだった。少年漫画的というのは、あくまで私の直感による曖昧な比喩表現にすぎない。だが、「文学」っぽくはなかったのだ。いや、もちろん、大江健三郎はノーベル文学…

Think clearly②

5.簡単に頼みごとを応じるのはやめよう 人に好かれたいと思うことで頼みごとを断れない人がいます。ですが、いったん頼みごとに応じると自分の行為を正当化しようとします。理由はいくつでも作り出せますが、「時間」は限りあるものです。とはいえ頼みごとを…

新井紀子『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』

藤井聡太七段(17)が永瀬拓矢二冠に勝利し、「棋聖」のタイトルへの挑戦権を獲得し、最年少記録を更新したようで。将棋に造詣が深くはない私が賛辞を贈るのは滑稽な話ではありますが、おめでとうございます。 今回は藤原和博さんの著書『10年後に、君に仕事…

理想論

主義主張 実践してみよう うまくいかない 試行錯誤!! でもね わかった 全部理想論だったね ていう内容のブログ書くよ、明日

Think clearly ①

ロルフ・ドベリさんの書いたビジネス書の話です。 52個もあるので項目だけでもここに書いてアウトプットしようと思う。 1.考えるより、行動しよう 人間考えるのはラクなんです。責任を負わなくていいから。また、ブラック企業に勤めていて、ブラックだとか思…

橋本陽介『使える!「国語」の考え方』

今回はあんまり真剣に考察するとかじゃなくて 軽くいろいろ述べて行こうかなと思う。 ①羅生門の授業 ②小説文の授業について生徒はどう思っているのか? ③小説を読むことの意味を問う ④ツッコミを入れる ⑤理解されやすい文章のセオリー ⑥まとめ ①羅生門の授業…

ビニール傘の憂鬱

雨 一粒一粒に哀しみの粒子と情熱の灰が詰まっていて 雨 見えぬ歓びを感じる暇もなく僕らは歩く 雨 ギャロップがどこかで聞こえる すぐ上なのに、僕らは前を見る もしくは下か 雨 憂鬱な日にはコーヒーを飲もうと思っていたのにさっき買ったのは緑茶だった …

灰色になっていく

どうしようもないきもちになると どれだけ星が綺麗でも子犬が可愛くても血が赤くてもどうでもよくなる そんなふうにして すべて灰色に 灰色になっていく そんなときがある 街は大きな蝶になって 何処かへ飛んでいく そんな夢想をしている僕も 灰色になってい…

中村文則『土の中の子供』

中村文則『土の中の子供』。 養父母から虐待(土の中に埋められた過去もある)を受けたという過去を持つ青年の話で、常に暗い空気が漂っている。 この作品は芥川賞受賞作だが、選考委員の村上龍に「虐待を受けた人の現実をリアルに描くには簡単ではない。/他…

変身譚として読む『砂の女』(大学のレポートで提出したもの)

1 はじめに 安部公房は一九二四年、東京に生まれ、十六歳まで満洲の奉天で過ごす。一九四三年に東京帝国大学医学部に入学する。一九四八年に大学を卒業するも、医師にはならずに、創作活動に勤しむ。一九五一年に『壁――S・カルマ氏の犯罪』で芥川賞を受賞…

藤原和博『10年後、君に仕事はあるのか?』

著者の藤原和博さんは教育改革実践家で、奈良市立一条高等学校校長を務めている。ところが、藤原さんは東京大学経済学部卒業で、元リクルート社のフェローだという。つまり、教育とは何ら関係のない道を進んできた方なのだ。 巷でよく囁かれる「教師は社会人…

これ、小学生でもできるよ笑?

これ、小学生でもできるよ? って言葉が嫌い。 お前のいう小学生はどんな小学生だ? もし、簡単な計算問題を間違えて、「これ、小学生でもできるよ?」と言われたら、「小学生何年生のことですか? それとも全国の小学生から無作為に抽出した1名のことを指す…

伝えたいことを伝えるために

どうやって人にわかりやすく伝えればいいのか。 私の一番の悩みどころである。 私は小さいときから話すのが下手だった。だが、その下手さから笑いを誘ったこともあり、別にこのままでもいいかと思うようになった。 だが、働き始めてから、伝達能力のなさが露…

サメくんの苦悩の解説

安部公房の『他人の顔』という小説がある。 化学研究所での事故により顔が溶けてしまった男の話である。 この小説が面白いところは、その男が「仮面」をつくり、自分の名を伏せて、妻を誘惑し、うまく籠絡できたのだが、男は「仮面」を被った自分自身に嫉妬…

サメくんの苦悩

キンコンカンコン チャイムが鳴りました。予鈴です。 ボクは急いで教室に向かっています。 ウウン ウウン ウウン 間に合いました。 ボクの席にイカくんがいました。 「イカくん。そこはボクの席だよ」 「ああ、ごめん。サメくん」 イカくんの姿を見るのは久…

村上慎一『なぜ国語を学ぶのか』

「岩波ジュニア新書」ということで、小中学生でも読める易しい著書である。 先生と生徒の対話形式で「なぜ国語を学ぶのか?」という疑問に答えていく。難しい言葉はいっさい出てこない。 読みやすい。 正直、大人の自分が読むにはあまりに易しすぎた、という…

内田樹『そのうちなんとかなるだろう』

私は内田樹さんについてあまり知らなかった。 「あまり」ということから、「少し」は知っていたということなのだが、そうはいっても、内田さんの文章が阪大の試験に出た(『街場の戦争論』)とか高校で内田さんが講演しに来てくれたとかそれくらいで、内田樹…