2020-01-01から1年間の記事一覧

村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』

村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』は1980年10月に講談社より書下ろされた長編小説である。コインロッカーベイビーとは鉄道駅などのコインロッカーに遺棄された新生児のことで、これは所謂捨て子であり、こういった遺棄事件はを1970年代に日本国内で同時…

奥泉光『夏目漱石、読んじゃえば?』

奥泉光さんの名前は存じ上げておりましたが、実際に奥泉さんの著書を読んだことはついぞありませんでした。 奥泉光さんは、芥川賞を受賞した『石の来歴』が有名で純文学作家と思いきや『「吾輩は猫である」殺人事件』や『シューマンの指』といったミステリー…

reNEW

カテゴリー分けをしようと思う。 過去のブログも。 一つ目が「IDEA」。 参考文献を入れつつ、私の思っていることをわりと真面目に取り扱った内容のものをこのカテゴリーにする。 二つ目が「BOOKS」 実は「書物について考える」という別のブログを立てたのだ…

デジャヴ

初めて体験したことなのに、以前どこかで同じような体験をしたことがあるような.... そういった感覚を、デジャヴという。 デジャヴがなぜ起こるのか、その原因は現代の医学を持ってしてもまだはっきりとしていない。 これから書くのはしょーもない私の戯言で…

実験(読まなくていいです)

こんにちは手塚治虫です 実験です。 私がブログをよりよくするための、実験です。 いろんな機能を使ってみます。 だから、読まなくて、いいです。 こんにちは こんにちは こんにちは こんにちは こんにちは 夢をかなえるゾウ 作者:水野敬也 発売日: 2013/04/…

努力の方向性

目的・手段 目的は、実現して目指そうとしていることがら。 手段は、目的を達するために必要な方法。 例えば、「○○大学に合格したい!」と思っている子がいるとする。 その子の目的は「○○大学に合格すること」で、手段は「毎日、○時間勉強すること」といった…

いじめについて考える

1986年 中野富士見中学(東京)いじめ自殺事件 「いじめ」が初めて社会的にクローズアップされるようになった事件。 中二の男子生徒Aくんは、クラスメイトに下校時にバッグを持たされたり、プロレスごっこという名目で投げ飛ばされたり、ペンで顔を落書きさ…

苦手が個性だと

去年のM1でかまいたちがトトロを観ていないことを自慢するっていう内容の漫才をしていた。 していないことを自慢する人間の滑稽さを笑うのだろうが、私は思い当たる節があって心から笑えなかった。 私は、英語のリスニングが苦手 私は、パソコン操作が苦手 …

言い訳Maybe

なりたい理由は、言わないくせに なりたくない理由は、いっぱい出てくる 何を言われても 初めの言葉は、いや、 いや、いや、いや どうも言い訳のスペシャリストです 言い訳する人間に、進歩はないぞ パワプロに出てくる六道聖が言いました 言い訳する人間に…

興味関心を持つべきである

本題に入る前に少しだけ政治について。 あまりそういった話題はしたくないのだが、少しさせていただく。ただ、私は右派でも左派でもないということを念頭に置いていただきたい。右派的なところもあれば左派的なところもある、と言えばいいのか、そもそも私自…

無視する力

俺、○○ってアニメ好き リツイート2 いいね5 俺、○○ってアニメ嫌い リツイート10 いいね15 まあ、私見だが「○○が好き」というツイートよりも「○○が嫌い」というツイートの方がリツイート(拡散)されやすい傾向にあると思う。Twitterにおける「いいね」…

とりあえず

コロナ禍の中、医療現場はとても大変な状態だ。とりあえず、これだけ言いたい。政府批判とか勝手だしされて然るべきところもあるが、日本の医療は終わっている、とかいうのはやめてあげてください。

不安を煽る

俺は昔から晴れの日以外気候が怖くて仕方がなかった。 意味が分からないと思うから補足すると、曇り、雨、風が怖かった。雷や台風なんて大大大恐怖だった。 雷や台風が怖いというのは理解が得られるだろう。でも、雨、風、曇りまで怖いとはどういうことかと…

氾濫する批判

最近、何が正しいのか間違っているのかわからなくなっている。 今回の政府の対応について俺も思うところはあるが、なんか何でもかんでも批判しようとする人が多すぎじゃない?と思う。 マスク配布に批判、まあわかるが 10万円給付で文句言う人、その給付が申…

憎まれ役

よく漫画(ラノベは読まないので知らないが、小説では少ないように思う)では憎まれ役として教師がしばしば起用される。そりゃ漫画ってのは物語を盛り上げるために対立(コンフリクト)を使い、主人公側が対立する相手と戦うことで熱い展開を繰り広げるものだが…

コロナと闘う~カミュ『ペスト』を教本に

不条理文学といえば、カフカの『変身』を思い浮かべる人が多いだろう。 目が覚めると主人公のグレゴールが毒虫に変わっていたという不条理な冒頭。しかし、これは個人的な不条理である。グレゴールの家族は毒虫になってはいない。息子が毒虫になってしまった…

きれいごと

「努力すれば夢は叶う」 「辛いときも笑っていればいいことあるから」 「涙の数だけ強くなれるよ」 きれいごと。 小学生の頃は、こんなことを言われて、素直に「そうなんだ!」って思っていたのに、中学生、高校生になってから「きれいごと。くだらねえ」と…

打ち上げろ!

火葬場の煙突から、ところどころにきらめきを宿しているように見えるこの清澄な青空に、一条の煙が揺蕩いながら立ち昇っている。光沢のない黒い服を身に纏った貫太はそれをぼんやり眺めていた。 「おい」 貫太の後頭部に声がぶつかる。振り向くと、そこには…

物語

そういえば、大学の授業で小説を書く課題があったので、ブログに載せようと思う。 このとき、朝井リョウの『世界地図の下書き』を読んでいたから、その影響を強く受けていると思う。 小説を書くにあたって、いくつか案を出したことを覚えている。 まず一つ目…

天職

神「あなたに相応しい職は・・・」みたいに神様が自分に相応しい職を告げてくれたら6割くらいの人は「ありがとう神様」と感謝するんじゃないか?で、残りの4割が「勝手に決めんじゃねえ!」とキレるだろう。まあ、俺は神様に相応しい職を告げてもらった方が…

慇懃無礼

嫌われまいと嫌われまいと丁寧に丁寧に話す丁寧に丁寧に接する固い固いと言われても礼儀だ礼儀だと丁寧に丁寧に丁寧に話す丁寧に丁寧に接するあれ?僕の周りには誰もいない嫌われまいと嫌われまいと丁寧に丁寧にやってきたのにいったいどうして?本当の君が…

これから

これから周りの期待それに応えたいでも実は自分を騙している自己矛盾が激しい心奥したい、ことは何ですか?表面上の僕はみんなが期待している言葉を言うよしたい、ことは何ですか?本当の自分が怒っているよ自己矛盾が激しい心奥本当の自分が暗い地下から陽…

名言集①

①「若さ」にまつわる名言 松下幸之助(実業家・Panasonicの生みの親) 「全財産を渡してでも若い頃に戻りたい」 ・お金は大事と言われるが、お金で「若さ」は買えない。 本田宗一郎(実業家・Hondaの生みの親) 「かけがえのない若さも、それを自覚していな…

モラトリアム人間の苦悩

前回に引き続いて、同じ「モラトリアム」についてのお話。 大学を卒業し、モラトリアム期間を終えた俺。 終わってから気付くモラトリアム期間のすばらしさ。恋しさ。 俺が好きな小説、映画の話。 記憶に残る作品。 鮮やかな色どりを持った記憶として残ってい…

自我分裂

青年たちは、モラトリアム(猶予状態)を楽しみ、自由の精神を謳歌し、疾風怒濤や青春の彷徨をくり返しながら、実験や冒険をつづけ、やがては、最終的な進路、職業の選択、配偶者の決定をはじめ、そのすべてに自分固有の生き方=アイデンティティを獲得する…

ザ・シュール

コケコッコー!!! 馬に乗るとヤギが吠えた。 山本さんの趣味は木の手入れだ。 街に生えている木の手入れはすべて山本さんが行っている。 「木っていうのは生きているんですよ。愛情をかけてやればかけてやるほどすくすくとまっすぐに育つんです。まあ、人…

文脈力

「あなたって何かこう不思議なしゃべり方するわねえ」と彼女は言った。「あの『ライ麦畑』の男の子の真似してるわけじゃないわよね」 「まさか」と僕は言って笑った。 (村上春樹『ノルウェイの森』(講談社文庫)p206より) 「彼女」というのは「レイコ」の…

自由思考

20XX年通天閣の上空に大きな浮遊物体が現れた!!! 宗教家の意見 「あの浮遊物体は人々の思念が具現化した存在なのです。だから恐れる必要はありません」 科学者の意見 「浮遊物体、ええ、名前はスカイA(名称をつけることでその浮遊物体を何とか日常の領…

トーク・イメージ

話すって難しい。 最近バラエティー番組をよく見るようになった。 ちょっと前ならくだらないとか思っていたのに。 バラエティー番組には面白いトークが詰まっている。 非常に勉強になる。 うまいツッコミとか、秀逸なボケとか、そんなのどうでもいい。 視聴…

思弁癖

「蛇がにゅうめんを飲み込む様子というものが活写されてんね。田ア耕すとき、牛がサルを抱くようにやれなんちゅうけど嘘やで、丁目が出るか半目が出るかちっとも分からん状況で、わが銭を全部、突っ込む。そんな気持ちでひと鍬、ひと鍬、精魂こめて田アにう…